肺炎、風邪などについて

ワクチン 風邪  スペイン風邪* がん検診3割減  ****  新型肺炎
感染経路 危険な場所 マスク着用 アビガンについて   ワクチン接種  ***
治療薬一覧 変異株 高齢者と肺炎 上気道感染症***  インフルエンサ 
肺炎について 新型コロナワクチン 急性・慢性鼻炎 扁桃腺・咽頭炎 風邪薬

ワクチンとは
18世紀末にE.ジェンナーは、天然痘に似た牛痘に感染した皮膚にあばたがある乳しぼり婦が天然痘にかかりにくいことを知って、人の皮膚に牛痘のうみを接種して天然痘を予防することに成功した、この接種は多くの人命を救ったが、病原体(病原性微生物)の概念がなかったので、経験的予防法の域をでなかった。19世紀になると、病原体が発見され、伝染病が病原体によって発病することが分かってきた。
L.パスツールは当時社会的な大問題であった家畜の伝染病の対策にジェンナーの予防接種を応用することを試みた。彼はニワトリコレラ菌を長い間試験管で培養すると弱毒化し、これを注射したニワトリはその後強毒コレラ菌を注射してもコレラを発症しなくなることを発見した。ついで、弱毒病原体のほかに加熱処理した病原体を用いてヒツジの炭疽病、ブタの丹毒、狂犬病などの予防免疫に成功し、ジェンナー記念して、免疫を与える弱毒化した病原体をワクチン(VACCINE,ウシを意味するVACCAに由来)とよんだ。
現在、使用されているワクチンは弱毒性ワクチン(結核、ポリオ、ま疹、風疹)などのワクチンと不活化ワクチン(ジフテリア、破傷風、インフルエンザ、日本脳炎、B型肝炎などのワクチン)に大別される、不活化ワクチンは病原体をホルマリンなどで処理して免疫能は保持しているが、感染力や毒性を消失したワクチンをいう。
細菌毒素を無毒化したものや病原体の構成成分を分離、精製したものも含まれる。 現在、組換えDNA技術や遺伝子操作によるワクチンの開発が行われている。単離した特定のウィルス遺伝子を試験管内で変異させて得られた変異遺伝子を野生型遺伝子に置き換えて無毒化ウィルスを作製したり、ウィルスの毒性に関与する遺伝子を削除して毒性のないウィルスをつくってワクチンとして使用することが試みられている。
この方法は細菌ワクチンの開発にも応用されている。また、防御免疫を誘導できる病原体の抗体を弱毒化ウィルスに導入する方法などがある。ごく最近、遺伝子免疫とよばれる画期的な方法が動物レベルで研究されている。これはウィルス抗原性を生み出しているDNAを筋肉内に注射すると、DNAが筋肉細胞内でタンパク質として発現し、免疫が誘導されることを利用している。
小さなお子様をお持ちの方は必ず保健所、病院等で三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風)の接種をお勧めします

国立感染症研究所の発表。厚生労働大臣は、ワクチンの不足分は輸入に頼るそうですが、問題は、治験もせず、海外ワクチンを使用する安全性が問われる。海外のワクチンには含まれていないアジュバント(補助剤)が含まれるている。また、国産のワクチンは有精卵(受精した鶏卵)にウィルスを注入して製造していますが、新型インフルエンザウィルスの増殖力は、季節性インフルエンザに比べて低くて生産能力に限りがあるようです。輸入ワクチンに含まれるアジュアントは、スクワレンというサメ由来の油脂を界面活性剤で包んで水中の分散したエマルジョンでMF59と呼ばれる。ワクチンを1回接種し、28日後に血中の抗体を調べたところ、MF59添加ワクチンの抗体変化率(血中抗体価が接種前に比べて何倍になったかを示す数値)は、添加なしのワクチンに比べて有意に高かった。一方、注射部位の痛みや熱っぽさなどの局所の副作用はMF59添加ワクチンの方が若干高い傾向があった。倦怠感や寒気、関節痛などの、全身の副作用に有意差はなかった。
2001年イタリアのシエナ大学のグループが高齢者に対して行ったMF59の影響を調べる臨床試験の結果。
日経サイエンス2010年1月号より。



スペイン風邪について
スペイン風邪は、1918年から翌19年にかけ、全世界的に流行したインフルエンザのパンデミックである。感染者6億人、死者4,000〜5,000万人。
発生源は1918年3月米国シカゴ付近。高病原性を獲得しのは1918年8月15日ごろ、アフリカ西海岸の英国保護領シエラレネオの首都フリータウン付近とされる。
CDC によれば、既に1915年にインフルエンザと肺炎による死亡率が米国で増加しているが、発生源は依然不明としている。そして急速な拡大の原因は、おりからの第一次世界大戦に従軍した兵士らの劣悪な環境により若者の間で感染が急拡大したとされる。過密で不衛生な塹壕戦、毒ガス、戦闘行為によるストレスによって免疫力の低下により、戦闘による死者をはるかに上回る、病死者が出とされる(NHKBS+ドキュメンタリーによる)。
新型インフルエンザ対策に関する検討小委員会ではカナダの鴨のウイルスがイリノイ州の豚に感染したとの推定が委員から説明されている。米国発であるにもかかわらずスペインかぜと呼ぶのは情報がスペイン発であったためである。
一説によると、この大流行により多くの死者が出たため、第一次世界大戦終結が早まったと言われている。
このように、今回の新型インフルエンザは、スペイン風邪とよく似ています。
でも、当時はタミフルなどの治療薬はなく、肺炎などを併発した場合の抗生物質もありませんでした。もちろんワクチンもありませんでした、今回の新型インフルエンザでは、ワクチンがやかて製造されますから、スペイン風邪のようなパンデミックにはならないと思います。
もし、海外渡航後、発熱がある場合または、その人と接触して発熱を起こしたなど、心配な症状がある場合、直接、医療機関(病院や診療所)などに行かず、地域の保健所に連絡して、専門の病院を紹介してもらいましょう。
60歳以上はかかりにくい傾向がある。
新型インフルエンザが60歳以上の人には感染しにくいという傾向があるようです。CDC:米国疾病予防センターセンター(Centers for Disease Control and Prevention)、日本の国立感染症研究所の見解。1949年、昭和24年に豚を宿主とする季節性インフルエンザが流行し、獲得免疫を少し持っているという話です。でもこれは、新型インフルエンザの話で、季節性インフルエンザには当たりません。やはり高齢者はインプルエンザのみならずあらゆる感染症にかかる確率は高いでしょう。
またこの新型インフルエンザの致死率は0.4%だそうです。季節性インフルエンザは0.1%です。ちなみに、スペイン風邪は2%といわれています。


風邪について
風邪は誰でも、1年に3,4回はひきますが、完治するまで、安静にすることが望ましいです。市販の風邪薬も、初期の風邪には有効ですが、発熱、咳等がある場合には、内科医の診察を必ず受けましょう。私の場合、1回飲んで症状が治まらない場合、飲むのを止め、内科へ行きます。
なぜかというと何でも食べるマクロファージ(免疫学参照)による炎症が起こっている間に、炎症を市販の風邪薬の対症療法で抑えてしまう。すなわち不快なのどの痛み、発熱などを押さえておき、やがて発動する細胞性免疫を働かすようにするのだと思います。
風邪の原因のほとんどはウィルスによるものです。なお、インフルエンザウィルスによるインフルエンザの初期症状は普通の風邪と違って、まず高熱が出ますので、すぐに医師に診てもらいましょう。タミフルが非常によく効きます。


上気道感染症について
呼吸器感染症
 ヒトが生きていくために、酸素を使ってエネルギーを生み出していく必要があり、ヒトはその酸素を大気中から取り入れる必要がある。
酸素を体の中に取り入れるための臓器が肺を含む呼吸器である。ヒトは空気に含まれる酸素を鼻または口から吸い込み、咽頭、気管、気管支、細気管支を通った空気は23回ほど分岐を繰り返した気管支の末端にあるごく小さな風船のような肺胞に達し、そこで血液との間で、酸素と二酸化炭素をガス交換する。
安静時成人の一回に吸い込む空気の量は約500mlであり、一分間に約16回ほど呼吸する。
これは1時間当たり480L、1日当たり11,520Lの量に相当するが、これほど大量の空気を吸い込むときに、空気中に浮遊するごみとともに細菌などの病原微生物を吸い込む。
これらの病原微生物は、通常は白血球の一種である好中球や肺胞にある肺胞マクロファージといわれる貧食細胞に処理され、繊毛運動により気管支まで運ばれ痰として体外に喀出される。しかし、このような防御機能では処理できない病原体または処理能力を超えた大量の病原体の進入、またはその機能が破綻した場合に感染症を発病する。
 呼吸器は一般的には、鼻腔、咽頭、咽頭を経て気管に達する上気道、気管支から肺胞に達する直前までの下気道、ガス交換に直接かかわる肺胞に分けられる。
それぞれ上気道感染症、下気道感染症、肺炎と表現される。実際には、いくつかの場所が同時に感染を伴う炎症の場となることも多い。
 気道は、気管から末梢に向かい不規則な2分岐を繰り返しながら、17分岐したところで、肺胞との移行領域である呼吸細気管支に移行し、その後数分岐でガス交換の場である肺胞に達する。

気管の内腔にはおよそ3〜6μmの長さの繊毛が細胞当たり約100本ある繊毛細胞と、それらの細胞間に点在する杯細胞があり、基底膜に接して存在する基底細胞とともに粘膜上皮を形成する。気道壁には、杯細胞とともに、粘膜下に気道分泌機能をもつ気管支腺がある。繊毛細胞にある繊毛は、粘液にとらえられた異物や喀痰を体外(口の方向)に押し出す運動を繰り返しており、物理的防御機構として重要である。

肺胞とは
一方、肺胞は、出生時には2,400万個あるが、8歳くらいで3億個になり、成人になるまで、その数は変化しない。肺胞の総面積は成人で40〜87m2とされている。肺胞は、直径約0.1mm〜0.2mmの袋状をしており、全体から見ると蜂の巣に似た形状を示す。ガス交換は、約1μmの距離にある肺胞腔と毛細血管との間でなされる。
肺胞壁表面には壁をおおう肺胞被覆層からなる液相が存在する。この液相と気相との間には表面張力が存在するが被覆層にある表面活性物質(肺サーフェクタント)により、虚脱しないように調整されている。この肺サーフェクタントはU型肺胞上皮から産生されている。また、肺胞内には肺胞マクロファージが存在し、気管内の繊毛細胞により排除できなかった異物を食作用により取り除く役割を果たしている。



物理的防御として、外界から侵入した異物は外鼻孔に続く手が密生した鼻前庭や、それをすり抜けた異物であっても、固有鼻孔の多列繊毛上皮などで直径20μm以上のものは捕捉される。また、くしゃみ咳喊反射も防御機構の一つである。また、先にも述べた粘液―繊毛運動による異物の排出も気管以下の気道でなされる。それに加えて、免疫細胞(多形核白血球、肺胞マクロファージ)よる食作用による防御や、免疫グロブリン、リゾチーム、ラックトフェリンなどの体液因子も微生物の不活化に大きくかかわっている。

表1 気道と肺の非特異的防御機構
1)鼻腔での微生物の捕捉
2)反射:くしゃみと咳
3)粘液ー繊毛運動による輸送
4)食細胞(多形核白血球、肺胞マクロファージによる微生物の不活性化
5)液性因子(免疫グロブリン、リゾチーム、ラクトフェリン)による不活化
 呼吸器感染症は主に上気道感染症、下気道感染症とに分けられ、それぞれに急性、慢性の感染症がある。上気道とは一般的に鼻腔より咽喉頭までを指し、この上気道の急性感染症として急性上気道炎(いわゆる「かぜ症候群」)、急性咽頭痛、偏桃炎や急性副鼻腔炎などがあり、慢性の感染症では慢性副鼻腔炎などがあり。さらに、インフルエンザも一種の急性上気道炎ととらえることもできるが、その病態により独立した疾患として考えたほうがよい。
疫学
急性上気道炎の発生は季節を問わず通年性に認められるるが、その原因微生物は後述するように季節性が認められる。
また、インフルエンザはかって1918年にスペインかぜとして世界各地で猛威をふるい、その当時全世界の死亡者は4.000〜5,000万人にのぼったと推定されている感染症である。わが国には大正8〜9(1919〜1920)年の冬に流行が持ち込まれ、死者は38万人に及んだといわれる。このインフルエンザの流行については、一般的に毎年11月下旬から12月上旬に発生が始まり、翌年1〜3月頃にその数が増え、4〜5月にかけて減少していくというパターンが主であるが、流行の程度とピークの時期はその年によって異なる。
かぜ症候群
急性に発症する上気道の炎症と理解され、最も頻度の高い呼吸器感染症である。
病因 病因微生物としてはウィルスが最も多く、全体の80〜90%を占める。
インフルエンザウィルスは除く
表2 急性上気道炎の原因ウィルス
原因ウィルス 頻度
ラノウィルス 40%以上
コロナウィルス 10%以上
RSウィルス 10〜15%
アデノウィルス 5%
他ウィルス 5%
未同定ウィルス 20〜30%

新型肺炎
2019年の暮あたりから中国湖北省武漢市の海鮮市場で売買されていたコウモリや蛇を介したと思われる致死率の高い伝染性の肺炎が発生し、2020年3月初頃までに全世界で感染者12万人、死者5千人近くに達する新型コロナウィルスによる肺炎が大流行し2020.3.11(ジュネーブ時間)にWHOがパンデミック宣言を行った。この肺炎の症状は潜伏期間が長い場合2.3週間で80歳以上の高齢者の致死率5%でインフルエンザと同等の感染力を有し、接触感染と飛沫感染で流行する。厄介なのは治療薬もワクチンもないということです。上の表に書いてますが普通の風邪もコロナウィルスによるものが10%以上あるのですが、劇的な強毒性に変異した新型コロナウィルスということで普通の風邪の症状ではあるが感染力と肺炎の重症化、致死率が高いのが特徴である。また、治っても抗体が出来にくいことも注意すべきです。普通の風邪もこじらせると肺炎で死亡する高齢者は多い。予防は風邪やインフルエンザと同じく手洗い、うがい、人込みは避ける、換気をする、咳エチケットを守る、マスクをする、睡眠をよくとる、栄養のある食事をバランスよくとる、ストレスを抱えないなど一般的な予防法です。早くワクチンや治療薬を開発してほしい。

変異株
2020.12.25羽田と関空にて英国由来の新型コロナウィルスの変異株が5人に発見される。この株は英国政府によれば感染力が従来株より70%増しているそうです。WHO専門家によれば毒性の強度は従来株と同じだそうで非常に危惧される状況です。ほぼ全世界に広がっている。通常感染力が増すと毒性は弱まるのだが、英国首相は致死率30%高い言う。
英国の論文では実効再生産数(R)が0.4〜0.7増えるとのという報告がある。Rが1.0以上で感染者が増加する。これは深刻な事態です。さらに変異株は抗体が出来にくいとのこと。
変異株は危険
最新の研究によれば英国の変異株(B1.1.7)は致死率が30〜100%高いという論文がブリティッシュ・メヂカル・ジャーナルに掲載された。

日本でもワクチン接種始まる
2021.2.17東京・目黒区東京医療センターにてファイザー社新型コロナワクチンの接種が始まる。最初の方は病院長らしいです。最前線で活躍する医療従事者の皆様ありがとう。報道によれば新たな変異株が現れたらしい、感染力が強く、毒性が強い、ワクチンが効かないス−パー変異株が流行したら終わりです。

南アフリカ変異株はワクチンが効かない

2021.1.5南アフリカでは別の変異株が発見されている。接種が始まったワクチンについて英国のワクチン開発者であるオックスフォード大のジョン・ベル教授によれば英国由来の変異株は効果があるが南アフリカ由来の変異株には変異が多すぎて効かないとの報告がある。また、6週程度で新しい変異株に対するワクチンは製造できるとも。さらに10日に羽田空港検疫で全く別種の変異ウィルスがブラジル帰国者4人から見つかる。モデルナ社のワクチンは英国、南ア株とも効くと言われている。2月4日神奈川にて南ア株に感染した2人が見つかる。南ア株は子供にも感染する。アストラゼネカのワクチンは効果が薄いらしい。

変異株のまとめ
英国 南ア ブラジル フィリピン  国内
N501Y(感染力増多) × 
E848K(免疫逃避) ×  
感染力 1.7 1.5 2.2 ?  ? 
重症化 1.6 ? ? ?  ?
ワクチン無力化 ?  


発症経緯
新型コロナウィルス感染の経路
サンデーモーニング令和2年6月7日放送されたグラフです。
発症者とは、発熱、咳、倦怠感、のどの痛み等の症状のある人、潜伏期とは発症前の人、無症状感染者とはPCR検査で陽性ではあるが全く症状が現れない人、接触等環境からとはドアノブ・手すり等、各種タッチパネル、エレベータ・自販機等のボタン、紙幣・貨幣、握手やハグ、医療廃棄物等からの感染。症状がない人からの感染が4割を占めるという学者もいます。


流行させないために

上のグラフにあるように、この新型コロナの特徴は症状が出る前の潜伏期間の患者、または無症状感染者がウィルスをまき散らすことになるので人が周囲3m程度以内にいる場合には屋内、屋外にかかわらずマスク着用のこと。3mはマイクロ飛沫があるので。自分が移さなければ、人から感染することもない。なるべく外食はしない、家で食事する時は対面を避け、喋らない(黙食)。やむを得ず外食する場合、食べるとき以外は必ずマスクをする(マスク会食)。高齢者やハイリスク者とは時間差を開けて食べる。歯磨きチューブやタオルなどは各自別々に、風呂は高齢者等は最初に入る。外食はやむを得ない場合を除きしない、デリバリー(出前)を頼む。できる方は必ずテレワークを行う。帰宅時には必ず洗剤で手を洗う。今は宴会やカラオケ等はしない。また、大勢が集まる行事例えば花火大会、祭り、夜店、選挙集会、映画・演芸等、バーゲンセール、屋内のスポーツ観戦などはやめる。三密(密閉、密集、密接)の環境は避ける。安全で有効なワクチンがあまねく国民に行き渡るまでは自粛です。感染者数が週単位で倍加した場合には都市封鎖(ロックダウン)もやむなし。米CDCによれば18歳未満の若い世代は入院が必要になる割合は大幅に低いが入院後重症化する割合が大人と同程度であるとの報告がある。また、変異株は若年層にも感染しやすいので保育園・幼稚園や学校も休校する。全ての年代で旅行はしない。人々が健康でないと経済活動は出来ない。ワクチンの接種があまねくなされるまでは。

アビガンの承認近し

アビガンの化学構造は図に示したように,アビガンにリボースが付加されると,生体内に存在するAICAR(5-aminoimidazole-4-carboxamide-1-β-D-ribofuranoside)に構造が似る。AICARはRNAの材料となるグアノシンやアデノシンの前段階のイノシンに至る前駆物質である。そのため,ウイルスのRNA依存性RNA合成酵素(RdRp)は,増殖中のウイルスRNAに,リボース化されたファビピラブルをAICARと間違えて取り込んでしまい,そこで,RNA合成が停止する。青い丸で囲ったようにAICARは五員環のイミダゾール、リボース化アビガンは六員環のピラジンの違い。胎児の発生時にはRNAが必須なので催奇形性がある。妊娠可能な男女には投与禁止。またプリン体なので高尿酸血症が起こる。有効性が安全性を上回る場合にのみ投与される。富山化学と富山大学の共同開発、新型インフルエンザに向け開発・承認済み。肝・腎毒性は少ないことが治験で分かった。耐性ウイルスが出来にくい。2020.10.16富士フィルム富山化学は国に新型コロナ治療薬として製造販売の承認申請を行った。未承認でも新型コロナ治療専門病院で処方されている。


開発中の新型コロナウィルスワクチンの一覧、まだ不明な部分も多いが
製造者 国名 仕様 効果(%) 保存温度 日本供給 人数(万人)
ファイザー・ビオンテック 米・独 mRNA 95 -70 2021年2月 7,200
モデルナ mRNA 94.5 -20 2021年 2,500
アストラゼネカ ウィルスベクター 76 -10〜0 2021年 6,000
J&J ウィルスベクター  66 冷蔵    
アンジェス DNA
塩野義 遺伝子組換え         
KMバイオ   弱毒化         
第一三共 mRNA         
シノバック ウィルスベクター 50.4 冷蔵
スプートニクV ウィルスベクター 91.6 冷蔵
日本では、医療従事者、高齢者、基礎疾患、その他の順に接種予定です。


治療薬一覧
一般名 販売名 製造元 薬効 対象疾患  承認
レムデシビル ベクルリー ギリアド 抗ウィルス エボラ出血熱  ○
デキサメサゾン デカドロン 日医工など ステロイド 重症感染症  
ファビピラブル アビガン 富士フィルム 抗ウィルス 新型インフル  
シクレソニド オルベスコ 帝人ファーマ ステロイド 気管支喘息  
ナファモスタット フサン 日医工など 蛋白分解酵素阻害 急性膵炎など  
カモスタット フォイバン 小野薬品工業 蛋白分解酵素阻害 急性膵炎など  
イベルメクチン ストロメクトール MDS 駆虫薬 腸管糞線虫など  
トシリズマブ アクテムラ 中外製薬 サイトカインストーム阻害 関節リュウマチ  


インフルエンザワクチンを打ちました
新型コロナとインフルエンザを同時に罹患するとまずいので、毎年打ってますが今年は早い目(10月14日)に予防接種を受けました。少しでもリスクを減らすべきですのでインフルエンザ予防接種を必ず受けましょう。後から知ったが高齢者に対する特別措置だそうです。それと外食はしない。外出時には必ずマスクをする、ただし誰も出会わない場所ではマスクはいらない。徒歩で行ける所へはなるく歩く、運動にもなります。


危険な場所
管理人が一番危ない場所として揚げるところは、自動販売機のつり銭取り出し口です。不特定多数の人が出所不明の硬貨を指先で触り、さらに取り出し口は軽く蓋をされている。外気の通リがなく雨が降るとじめじめするのでウィルスや細菌類がなかなか死なない。対策は電子マネー決済または非接触のスマホ決済にする。出来ない時は缶コーヒーを飲んでからつり銭を取る。



各国死亡率の比較

2021.4.12日現在ジョンホプキンス大学のデータを基に管理人が作成、人口500万以上対人口比です。介護保健及び公衆衛生意識を含む医療保健体制全般の充実度の概要、欧米諸国は高齢者が多いことが分かる。※対象国を人口500万人以上に変更しました。グラフの見やすさの改善。特筆すべきは東アジア地域でフィリピン、インドネシアについで日本が対人口比で多いこと。英国・チェコ・ハンガリーの急増は英国変異株。英米はワクチン接種が進み死亡者減少。


風邪症候群の病原体

ほかに一般細菌、マイコプラズマ、肺炎クラミジアや寒冷などの非感染性因子が関与する。原因ウィルスとしてはラノウィルス、コロナウィルスの頻度が高く、RS(respiratory syncytial)ウィルス、インフルエンザウィルス、アデノウィルスがこれに続く。

これらのウィルスは至適温度、至適湿度などの環境条件から、ウィルス感染の流行性が認められる。夏季にはエコーウィルス、コクサキーウィルスが、冬季にはRSウィルス、インフルエンザウィルスの感染が多く見られる。
病態 症状としては一般的に、くしゃみ、鼻汁・鼻閉、咽頭痛、咳喊などの呼吸器症状と、発熱、頭痛、悪心・嘔吐、下痢、全身倦怠感などの全身症状が認められる。アデノウィルス感染では咽頭痛、発熱などが、パラインフルエンザウィルスやRSウィルス感染では喉頭炎、嗄声などがみられる。
一方、かぜ症候群のなかでも、鼻粘膜の急性炎症によるくしゃみ、鼻汁などが主症状で発熱、全身倦怠などの全身症状が軽微なものを普通感冒(common cold)と呼び、病因ウィルスではラノウィルス、コロナウィルス、アデノウィルスによるものが多い。
診断 一般的には、臨床症状やウィルスの流行状況などから診断されることがほとんどであり、ウィルス同定まで至る例は少ない。ウィルス同定法としては細胞培養を用いた分離同定法、血清診断法、抗原検出法や遺伝子診断法などが用いられる。
治療 対症慮法が中心となり、保温、保湿、安静に努める。基本的には、ウィルス感染症には抗菌薬は無効であるばかりか、耐性菌を生むことにもなりかねないため、使用に際しては明らかな細菌感染が存在するか、強く疑われるときに限定すべきである。
表3 急性上気道炎における細菌感染を疑う症状、所見
1)高熱の持続(3日以上)
2)膿性の喀痰、鼻汁
3)扁桃腫大と膿栓・白苔付着
4)中耳炎・副鼻腔炎の合併
5)強い炎症反応(白血球増多、CRP陽性、赤沈値の亢進)
6)ハイリスクの患者

インフルエンザ
 主に冬季に流行する急性上気道炎の1つであるが、全身症状が強いことや、抗ウィルス薬が有効であることなどが特徴であり、一般的の急性上気道炎とは区別して考えたほうがよい。
病因 オルソミキソウィルス科に属するインフルエンザウィルスの感染による。インフルエンザウィルスにおいては、感染細胞内におけるウィルスの遺伝的再集合の結果、抗原性の変調(不連続変異 anti genic shift)が起こり、新しい抗原性を獲得することで爆発的流行(パンデミック)がみられる。ちなみに1918年のスペインかぜはH1N1型、1957年のアジアかぜはH2N2型、1968年の香港かぜはH3N2型であり、近年話題になっているトリインフルエンザウィルスではH5N1型のウィルスが多く報告されている。
感染経路 飛沫感染である。すなわち、咳やくしゃみでウィルスを含んだ飛沫(いわゆる「しぶき」)を吸入し、それが咽頭部に付着したのちウィルスが細胞へ侵入することで感染が成立する。このため、感染対策上この飛沫の散布をマスクなどで防止することが大切である。インフルエンザウィルスの感染力はきわめて強く、瞬く間に流行することがある。
病態 1〜2日の潜伏期の後、発熱、悪寒・戦慄、頭痛、筋肉痛、食欲不振、全身倦怠感などの全身症状に加え、鼻汁、咽頭痛、咳喊などの呼吸器症状が認められる。ほかの急性上気道炎と比較して全身症状が強い点、発熱が高熱である点などがインフルエンザによく認めら
また、ときに眼結膜充血や頸部リンパ節腫脹がみられることもある。合併症としてウィルスそのものによる肺炎のほか二次性の細菌性肺炎や、小児においてはインフルエンザ脳炎・脳症がみられる。
診断
 インフルエンザの流行状況や臨床症状から診断されることがあるが、確定診断には呼吸器検体からのウィルスの分離、ウィルス抗原検出法や、ペア血清によるウィルス抗体価測定が用いられる。しかし、これらの手法は煩雑さ結果が判明するまでに長時間を要するなどの問題がある。一方、近年ウィルス抗原検出による簡易診断キットが開発され、咽頭ぬぐい液を用いて15分前後で迅速に診断できるようになった。このキットにはキャピリアFluA,B、ラピッドテスタFLU ABなどがあり、A型・B型インフルエンザウィルスの検出に使用可能である。
治療 抗インフルエンザ薬を投与するが、発症48時間以内に投与しなければ効果がないことに注意を要する。適切に投与されれば有症状期間の短縮がみられる、抗インフルエンザ薬にはイオンチャンネル阻害薬(アマンタジン)、ノイラミラーゼ阻害薬(ザナミビル、オセルタミビル(タミフル))の2種類が使用可能であるが、A型・B型両方のウィルスに効果があるのはノイラミラーゼ阻害薬のみである。
予防 インフルエンザの感染力は強く、高齢者や呼吸器系に基礎疾患をもつものに感染した場合、容易に重篤な病態となるため、このようなハイリスク者ではインフルエンザワクチンの接種が望まれる。また、医療従事者も院内感染対策に接種することが必要である。
表5インフルエンザにおける合併症

表5インフルエンザにおける合併症
肺炎
中耳炎・副鼻腔炎
Reye症候群
脳炎、脳症
髄膜炎、脊髄炎、Guillain-Barre症候群
筋炎、心筋炎、腸炎、腎不全
ハイリスク者
表6 インフルエンザワクチン接種が望まれるハイリスク者
1)合併症を起こしやすいハイリスクグループ
65歳以上の者
老人施設入所者、慢性疾患療養施設入所者
呼吸器系、循環器系の慢性疾患を有する者
慢性代謝疾患、腎機能異常、異常色素症
免疫低下状態で、過去1年間に入院などを要した者
長期アスピリン投与を受けている者(18歳以下)
妊娠14週以降の妊婦
2)インフルエンザを伝播する可能性の高い者
医師、看護師、その他医療従事者
老人施設などの従業員
ハイリスク者の介護者、同居家族
3)その他
HIV感染者
授乳中の婦人
海外への旅行者

インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンであり、一般的に1回の接種で効果があるとされる。接種後1〜2週間で効果が出現するが、毎年その年に流行が予想されるウィルス型に合わせるため、必要に応じて毎年接種することが求められる。

普通感冒(風邪症候群)とインフルエンザの違い
表4 インフルエンザとかぜ症候群との識別
項目 インフルエンザ かぜ症候群
発病 急激 緩徐
悪寒 強い 軽い
優勢症状 全身症状 上気道症状
発熱 高い(39〜40℃) ないか、37℃代
全身の疼痛(腰痛、関節痛、筋痛など) 強い なし
重病感 あり なし
経過 一般的に短い 短いが長引くこともある
合併症 気管支炎・肺炎 中耳炎・副鼻腔炎
発生状況 流行性 散発性
インフルエンザは、最新のウィルスパターン(型)のワクチン接種で予防可能、さらに発病後48時間以内ならタミフルによる原因療法で治療可能です。風邪症候群にはワクチンはありません、治療も対症療法のみです。

急性咽頭炎、急性扁桃炎
病因:急性咽頭炎、急性扁桃炎においても原因微生物としてラノウィルス、コロナウィルス、アデノウィルスなどが頻度的に高いが、単純ヘルペスウィルス、インフルエンザウィルス、EBウィルスによるものも認められる。ウィルス以外ではA群β溶血連鎖球菌(溶連菌)によるものが約15%を占め、ほかに、C群、G群β溶連菌や淋菌、マイコプラズマ、肺炎クラミジアなどの細菌が原因微生物となる。
病態:一般的な症状として発熱、頭痛、咽頭痛、嚥下痛、咳嗽、吐気・嘔吐、全身倦怠感、頸部リンパ節腫脹などが認められる。
診断:自覚症状、診断所見から比較的容易である。急性扁桃炎では扁桃実質全体が炎症を起こし、細菌感染であれば扁桃表面に黄白色の膿栓が認められことなどから推定できる。検査成績では白血球数の増加やCRPなどの炎症所見の陽性化などが認められる。A群溶血連鎖球菌感染によるものでは、抗ストレプトリジンO(ASLO)価、抗ストレプトキナーゼ(ASK)価の上昇が認められ、病巣から菌が培養で証明できることもある。
治療:治療としては、ウィルス性であれば急性上気道炎と同様に対症療法が主体となるが、明確な細菌感染を疑われる症状、所見(表3)が認められれば適切な抗菌薬を投与する。なお、このような場合、膿性喀痰や扁桃の膿栓などから、できる限り菌情報の入手に努めることが重要である。抗菌薬として、主に溶連菌に対してアモキシリン、マイコプラズマ、肺炎クラミジアに対してクラリスロマイシン、レボフロキサシン、ミノサイクリンなどが投与される。

急性・慢性副鼻腔炎
 副鼻腔は鼻腔周囲をとり囲む骨内の空洞であり、上顎洞、前顎洞、蝶形骨洞などがある。急性副鼻腔炎は比較的よく認められる上気道感染症であり、時に遷延化して慢性副鼻腔炎となることもある。
急性副鼻腔炎 
 急性副鼻腔炎は急性上気道炎に続発し、多くは一側性で、複数の副鼻腔が罹患する。また、副鼻腔は眼窩の頭蓋底に接しているため、炎症が波及しやすいので注意が必要である。
病因:細菌が逆行性に鼻腔から副鼻腔に侵入することが原因となる。原因菌として肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスによるものが多く、嫌気性菌もしばしば関与する。
病態:鼻閉、膿性の鼻漏や後鼻漏などが認められ鼻漏は悪臭を伴うことがある。また、上顎洞炎では歯痛、前頭洞炎では頭痛が認められることもある。
診断:鼻粘膜の発赤腫脹、中鼻道、上鼻道に膿性もしくは粘膿性分泌物を認め、X線写真で罹患洞に液体成分の貯留が時に認められる。原因菌の同定には副鼻腔穿刺を行い、貯留液の細菌学的検査を行う。
治療:抗菌薬を中心とする化学療法と、副鼻腔貯留液の排膿促進などの局所療法を行う。
慢性副鼻腔炎
病因:急性副鼻腔炎の症状が遷延化し、慢性化することで発病することが多いとされるが、その要因として細菌学的要因、アレルギー、遺伝的素因が関与すると考えられている。病因菌として肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリス、緑膿菌などが検出される。
病態:急性副鼻腔炎と同様に、鼻漏、鼻閉、嗅覚異常、頭重感などがみとめられる。さらに、慢性副鼻腔炎には気管支拡張症や慢性気管支、びまん性凡細気管支を合併することが多く(副鼻腔気管支症候群)、咳嗽や喀痰、呼吸困難感などの症状の有無にも注意を要する。
診断:上・中鼻道に分泌物が認められ、鼻茸を伴うことがある。X線検査などの画像検査では両側性に病変が認められる。原因菌検査については急性副鼻腔炎と同様である。
治療:慢性副鼻腔炎の急性増悪や、膿性鼻漏の増加時には抗菌薬の投与が必要となる。粘膿性の鼻漏が持続する症例に対して、14員環マクロライライド系薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどの)少量長期投与が行われ、作用機序が不明な点が多いものの、自覚症状が改善した症例も多く報告されている。また、難治症例に対しては、手術が選択されることもある。
看護:上気道感染症では、重篤な合併症がない限り外来での治療が中心と考えられるが、看護においても一般的な注意が必要である。病室においては適度な湿度が保たれるように心がけ、患者が十分に休養できるよう環境を整える必要がある。インフルエンザにおいては、高齢者では肺炎の合併に注意を払い、また乳幼児ではインフルエンザ脳炎、脳症(水分をとってもすぐ嘔吐する、ぐったりしている、痙攣など)を合併していないかなど、全身状態を常に観察する姿勢が求められる。
二次伝播:上気道感染症において、二次伝播にとくに注意が必要なものはウィルス性の感染症である。インフルエンザでは感染経路は飛沫感染であり、接触感染の程度は不明である。ウィルスの感染力はきわめて強く、しばしば病院内でも流行が認められる。また、ウィルスの排出期間は症状が出現する前から発症後7日間程度で、最も感染性の強い期間は発症初期の3日間といわれている。このため、インフルエンザ患者のケアにおいては飛沫予防策を講じるとともに、患者を可能な限り個室管理とするか、複数のインフルエンザ患者を同室にまとめて収容するなどの措置も必要になってくる。また、医療従事者にはワクチン接種が勧められ、罹患した場合、就業制限を考慮する。また、ウィルスではないがマイコプラズマも感染経路は飛沫感染とされており、これを考慮した対応が求められる。
一方、その他の上気道炎の原因となるウィルスにおいては飛沫感染も認められるが、接触感染も重要な感染経路である。このため、伝播予防には手洗いをはじめとする予防策が必要で、患者ケアを行った後では必ず行うようにする。

スタンダード微生物学 文光堂より

風邪薬について
なお、インフルエンザ菌というグラム陰性桿菌は呼吸器感染症を引き起こす原因菌ですが、これは細菌です、ウィルスではありません。インフルエンザと全く違いますのでので混同しないように。
あまり対症療法である市販の風邪薬を飲み続けると、人体の本来の免疫機能を抑えてしまうのでよくないと思います。とにかく市販の風邪薬は初期の風邪にのみ有効です。下に書いてある市販の風邪薬の効能書きにも5、6回服用しても風邪の症状が改善しない場合には医師または薬剤師に相談のこととあります。あまり市販の風邪薬に頼らないことが肝要です。市販の風邪薬はあくまで補助的なものであり、風邪を治すのはあくまで細胞性免疫もしくは体液性免疫であることを理解してもらいたいです。炎症は重要な免疫機能です。管理人は1回飲んで効かないと分かれば、内科受診します。
市販の風邪薬の効能書


発熱や咳は、体内に侵入してしまったウィルスや細菌を殺す、また外に出す働きなのです。風邪の原因の9割近くはウィルスによるものですが、ウィルスは熱に弱いのです。咳は気管支やのどに増殖したウィルスや細菌を外に出す生体防御反応なので、無理に抑えるとかえってよくないのです。ほとんどの風邪は、生体防御反応のおかげで自然と治りますが、仕事や家事で疲れている人、抵抗力のない人、他の病気を持っている人などは生体防御反応が弱いので、放置すれば、気管支炎、肺炎、さらに、抵抗力が低下するため他の弱っている臓器に潜んでいる病を誘発します。老人の死因の多くは肺炎です。それより、予防することが一番です。私は、”風呂は寝る前に、汗をかいたら下着をかえる、寒いところに長い時間いない”と書いた紙を冷蔵庫に貼っています。いずれも、体を冷やさないためです。
では、なぜ長い時間、体を冷やすと風邪をひくかですが、体が冷えてくると、大切な内蔵の機能を維持しようとして、脳の一番下の部位にある延髄の中にある血管運動中枢が指令をだして、体温を維持しようと、体の表面の血管を収縮させ、体表面からの放熱を抑えます。その結果、体表面への血流が押さえられます。そのために、呼吸によって入る、ウィルスや細菌などの異物を外に出す働きをしている、のどや気管支にある繊毛、プランクトンの表面にあるのと同じようなものです。その繊毛の運動が悪くなって、ウィルスや細菌を外に出す働きが衰え、のどや気管支にウィルスや細菌が増殖しやすくなります。繊毛運動は生体防御反応のひとつです。
また、動物、植物を問わず、温度が低いと活動が鈍ります。冬眠する動物、落葉する植物が典型ですが、人の体細胞も気温が低下すると活動が鈍ります、当然、免疫組織も活動が低下すると考えられる。
インフルエンザは、普通の風邪と違って、急に38度以上の高熱が出ますので注意が必要です。予防にはインフルエンザワクチンの接種、治療には早期に医療機関に行って、検査キットでインフルエンザと確定したらタミフルの投与が有効です。

    
肺炎と高齢者について
肺炎
肺炎は、肺実質(肺胞領域)の急性、慢性感染症であり、一般細菌、マイコプラズマ、クラミジア、リケッチャ、ウィルス、真菌、寄生虫など多くの微生物が原因となる。発熱と咳嗽、喀痰などの呼吸器症状、および白血球増多、血沈亢進、CRP陽性などの炎症所見があり、胸部X線写真で新たな浸潤影が出現した場合に肺炎と診断される。浸潤影は肺胞領域の病変を現わし、気道病変だけでは浸潤影は認められない。
疫学
肺炎は昭和初期まで日本人の死因の第1位であったが、公衆衛生の改善と抗菌化学療法の発達により、昭和30年頃から急速に減少した。しかし、高齢者や易感染者の増加により昭和50年頃から再び増加傾向にあり、昭和50年以降ずっと死因の第4位である。平成14年の肺炎による死亡者数は87,421人であり、人口10万人当たりの死亡率は69.4であった。年齢階級別死亡率は、54歳までは0.4〜5.8であるが、55〜59歳10.3、60〜64歳21.8、65〜69歳44.6、70〜74歳107.7、75歳以上748.8と高齢者の直接死因として重要である。ちなみに新型肺炎流行以前の平成29年の細菌性・ウイルス性肺炎による死者は96.841人、誤嚥性肺炎による死者は35.788人です。
  老化と免疫へ


肺炎の分類

1. 原因微生物による分類
最も正確な分類であるが、原因微生物不明の場合も多い。
2. 肺胞性肺炎と間質性肺炎
病理学的に見た病変の場による分類である。肺胞性肺炎は、肺胞腔内に好中球、マクロファージなどの炎症細胞と滲出液が認められる。間質性肺炎は、リンパ球を中心とした炎症細胞浸潤により肺胞壁が肥厚し肺胞上皮細胞は腫大する。肺胞腔内には少量の炎症細胞、剥離上皮細胞とフィビリンが認められる。細菌は主として気腔内で増殖するので肺胞性肺炎、ウィルス、マイコプラズマ、クラミジア、リケッチャは細胞内で増殖するので間質性肺炎となる。


3. 気管支肺炎と大葉性肺炎
病変の広がりによる分類である。気管支肺炎(小葉性肺炎、巣状肺炎)は、終末細気管支とその支配肺胞領域の病変であり、細葉性陰影とその融合像が主体である。大葉性肺炎は、肺胞領域の炎症が急速に肺葉全体に広がる肺炎である。肺炎の大部分は気管支肺炎であるが、肺炎球菌肺炎やクレブシエラ肺炎あるいはレジオネラ肺炎は大葉性肺炎となることがある。
4. 市中肺炎と院内肺炎
感染した環境による分類である。市中肺炎(院外肺炎)と病院肺炎(院内肺炎)に分けられる。感染した環境が病院内か、病院外かによって病因微生物の頻度と薬剤感受性に差があるので、臨床的に有用な分類である。
市中肺炎の定義
 市中肺炎(院外肺炎)community acquired pneumonica(CAP)とは、一般社会で感染した微生物による肺炎である。すなわち、感染する環境は、職場、学校、施設、家庭あるいは乗り物の中や屋外などであり、このような環境に生息する微生物が原因となる。宿主は、健康人あるいはなんらかの疾患や障害をもちながら社会生活をしている人である。
原因微生物の頻度
 市中肺炎の原因微生物として最も多いのは肺炎球菌であり、次いで、インフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、レジオネラ、インフルエンザウィルスなどである。
市中肺炎の主な病原微生物
細菌性肺炎 非定形肺炎
肺炎球菌 肺炎マイコプラズマ
インフルエンザ菌 肺炎クラミジア
黄色ブドウ球菌 レジオネラ
クレブシエラ Q熱コクシエラ
モラクセラ・カタラーリス オウム病クラミジア
レンサ球菌 インフルエンザウィルス
緑膿菌 アデノウィルス
伝播経路
 微生物の伝播経路は、@上気道常在菌の下気道への落下、A外部からの飛沫感染、Bの感染巣からの血行性感染である。細菌性肺炎の多くは@による内因性感染であり、とくに高齢者や脳血管障害のある者では咳嗽反射や嚥下反射の低下により不顕性誤嚥が多い。また、上気道感染症や慢性気道感染症により気道の粘液繊毛運動が障害されると下気道に細菌が定着しやすい。
 飛沫感染のうち、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアおよびインフルエンザウィルスあどはヒトからヒトに感染する。オウム病クラミジア、クリプトコッカスはトリ、Q熱コクシエラは家畜や妊娠しているネコから感染する人畜共通感染である。レジオネラは温泉や24時間循環風呂あるいは給水塔などの水中に増殖し、そのエアロゾの吸入により感染する。血行性感染の原因菌は黄色ブドウ球菌、レンサ球菌、緑膿菌なが多い。
 非定型肺炎
肺炎球菌などによる細菌性肺炎をて定型肺炎と考え、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、Q熱コクシエラ、ウィルスなどによる肺炎を非定型肺炎と呼ぶ。非定型肺炎は、初期には乾性咳嗽で膿性痰がない。胸部X線写真ですりガラス状陰影あるいは斑状浸潤影が両側に認められる。胸部病理学的所見に乏しい。著明な白血球増加がない。グラム染色で原因微生物らしいものが観測されず、通常の細菌用培地で発育しない。β−ラクタム系抗菌薬が無効であるなどの特徴がある。レジオネラは細菌であるが、これらの条件を満たすので、通常、非定型肺炎に入れられている。

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肺炎球菌ワクチン
管理人も満65歳になりましたので、行政からの案内が来ましたので平成28年8月30日に肺炎球菌ワクチンの接種を受けました。接種後2か月で免疫効果のピークを迎え、5年間有効です。必ず5年間隔を守りましょう。受けようと思ったのはある俳優の接種を奨励するコマーシャルがきっかけです。これがないと突然行政から案内したら少し驚くことになったと思います。肺炎は高齢者の死亡原因の三位ですので接種することは有為です。肺炎球菌は肺炎、敗血症、髄膜炎などの原因菌で約90種類の型がありワクチンは23種類の型に有効です。ほとんどの肺炎球菌感染症をカバーできます。肺炎球菌は固い莢膜(細胞膜の外側を覆う多糖体)で覆われて白血球(免疫担当細胞)の攻撃に強いという特徴があります。費用は自治体によって変わりますが窓口負担4,000円でした。この費用で重症な肺炎が防げるならお得でしょう。
肺炎連鎖球菌の電子顕微鏡画像

ワクチンへ白血球へ 

がん検診3割減
2021年3月24日のtwtterトレンドに入った。がん検診3割減少に管理人はかなり驚きました。コロナ禍でがん未発見 1万人超か 日本対がん協会 がん検診研究グループ 小西宏氏 「少なく見積もっても1万人のがんが未発見になる可能性」コロナ禍の検診控えで、去年5つのがん検診を受けた人は前年より延べ173万人ほど少なく、3割減。発見が遅れた例も 。管理人は今年始めに健診を受けましたし、胃カメラも飲みました。感染リスクがかなり高いですが意をもって行きました。健診スタッフを信頼しないと。健診前に体温を測られ石鹸と流水で手洗いしました。毎年受けないとダメだと思います。